翔ぶが如く〈10〉 (文春文庫)

ISBN:9784167663049
価格:¥ 610
レーベル:文藝春秋
制作:文藝春秋
出版社:文藝春秋
メーカー:文藝春秋
売上ランキング:15630
評価:評価:5.0
状態:在庫あり。
(2010/09/11 05:20現在 )
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マーケットプレイス
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カスタマーレビュー:評価:5.0(12件 / 1 / 2 / 3)
評価:5 司馬遼太郎幕末史の集大成
 いい意味でも悪い意味でも、司馬氏らしい書き方がされている。読む順番を間違えてここから入ると、どなたかが(あえて書かないけど)「菜の花忌」で発言されたように、「私、司馬さん嫌いだったんです」ということになりかねない。
 どこから入るかはともかくとして(「燃えよ剣」かな、やっぱり)、司馬氏の書き方に慣れて、幕末ものの最後に読む作品としては傑作と言っていいと思う。頭が幕末している時なら、氏特有の「余談だが」がかえって面白い。村田新八の描き方など、かなりいいと思う。宮崎八郎の逸話もなかなかだし、最初は読者サービスのつもりで出したのであろう女性が途中でどこかへ消えちゃうあたりも、いかにも司馬さん。
 これを読むには、一時的にでもいいから幕末オタクになるのが条件だ。かなり細かいところまでわかるようになると楽しく読めて、最後の1行に万感の思いが込められていることに気づく、そんな作品。司馬作品の中で、私の一番のお気に入りだ。

評価:5 いったい何が目的の戦争だったのか?奇妙な読後感が残る最終巻
 西郷隆盛や桐野利秋ら薩軍の中心人物が命を落とし、西南戦争の終結をまとめた最終巻、最後まで読めば、この挙兵が成功する可能性や秘密の作戦等の裏話が明かされ、西南戦争に西郷がゴーサインを出した謎が明らかになると思ったのだが、結果としては、西郷が無策な桐野や篠原などの側近にそそのかされて始めた戦争だったことを知り、驚いた。特に桐野利秋については、明治陸軍創設時に軍の中枢に所属しており、徴兵制によって膨大な数の兵員を新政府軍が補充できることを知っていたにもかかわらず、「政府軍は腰抜けの農民兵」と侮り、野村忍介のように広い視点で戦況を分析し、計画的な戦闘を主張すると桐野は「命が惜しいか」と言って切り返し、薩摩人にとって最も屈辱的な言葉で反対意見を完全に封じてしまう。その結果無計画で場当たり的な戦闘を繰り返し、薩軍に多くの死傷者を生み出したことに対して、桐野には反省の気持ちがなく、常に堂々としていたらしい。桐野の最期の瞬間まで死を恐れる様子は感じられず、「死を恐れなければ結果はどうでもよか」というような精神構造が僕にはどうしても理解できなかった。こういう人がトップに立ったら部下は悲惨である。結果として、この戦争を通して、日本の徴兵制の成功が認められただけではなく、日本軍の戦闘力や戦術が向上し、日清戦争や日露戦争で日本軍の強さが世界中に認められることにつながったことは日本の未来を考えれば大きなプラスになったといえる。
評価:5 傑作です
データ量が豊富で、特に序盤は全体像が見えません。
しかし、丹念に書かれているので
中盤から後半にかけて徐々に人物の輪郭が
浮き上がってくるように感じました。
歴史の教科書からはなかなか理解が難しい明治維新ですが、
時代の雰囲気のようなものまでとらえられる本です。
私は、大久保という人に対して、冷酷な人物としての感覚しか
ありませんでしたが、この本を読んで大久保と西郷の
信頼の深さというものを感じる事ができました。
これまで司馬氏の本はいくつか読んできましたが、
傑作はどれかときかれたらこの本をあげたいと思います。
評価:5 サムライの絶滅、そして日本の精神の絶滅・・・
明治10年9月24日、西郷は最後の時を迎える。その半年後、大久保も暗殺者の手にかかり、落命する。

大久保と西郷の物語はここで終わる。もちろん、爽快感はない。

読後感の重さは、ひとつには、西南戦争にはいったい何の意味があったのか、ということがある。この小説を読む限り、ただ死ぬためだけに行軍したようにしか思えない。そしてそれと知っていて西郷は止めなかった。まるでレミングの死の行進である。

もうひとつの重さは「サムライの絶滅」を暗示させる点であろう。士族は鎌倉幕府以来700年間、日本における読書階級であり知識階級であった。いわば日本的精神の美を支えてきた階級であった。それがいきなり無業者となり、百姓の軍隊に駆逐された。と同時にストイックな求道的精神も、庶民の庇護者としての犠牲的精神も絶滅した。かわって、極めて個人的な利と欲の精神が権力の中枢を占めるようになった。実のところこの構図は今にいたるまで、ずっと続いているように思う。

明治維新はいったい、何をつくり、何を破壊したのか。電車の中で化粧をする、道端に座り込む、車の窓からゴミを投げる。サムライが代表者として受け継いできた日本人の精神は、ここから崩壊が始まったのかもしれない。

評価:4 虚像か英雄か
å...¨ï¼'0巻という長丁å 'の終焉に来て、なにやら最初のã"ろにæ¯"べè'-è€...の
西郷隆盛はじめ桐野利秋に対するトーンが冷ややかになってくる。
「豪胆・爽快なç"·ã€ã¨ã-つつも桐野も最後は「単なるテロリスト」
å'¼ã°ã‚ã‚Šã ã-、「会った人でなã'ればわからない西郷の大きさ・人望」も
所詮会ったã"とがないè'-è€...や読è€...には、虚像か英雄か判定がつきかねる、

というとã"ろが正ç›'な結è«-だろうか。
西郷は幕末動乱ã‚'駆ã'、維æ-°å›žå¤©ã‚'なã-、武士の無ç"¨ãªä¸-ã‚'作った。
西郷のç"Ÿæ¶¯ã®æœ€å¾Œã®ä»•事は行きå 'のない武士たちã‚'死地に
つかせるã"とになってã-まう。

西å-戦争の終盤、西郷、è-©è»å¹¹éƒ¨ãŸã¡ã®æ­»ã€‚
圧巻の最終巻ですが、読後感は複é›'です。ã"の一大叙事詩ã‚'どう
表現ã-たらよいのか適å½"な言è'‰ãŒæµ®ã‹ã°ã!ªã„。

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